東海第二原発は茨城県の北部・東海村にある関東で唯一の原発です。所有しているのは日本原子力発電株式会社。30km圏内には約100万人が居住し、県庁所在地水戸市も含まれる、国内で最も危険な立地条件の原発です。東日本大震災の地震と津波で被災し、現在は停止していますが、日本原電は再稼働へ向けての準備を進めています。
原発を所有し運転する電力会社と自治体との約束ごとです。2015年から2016年にかけて西日本の各地で川内、高浜、伊方と原発の再稼働が進んでいますが、立地している自治体と県だけで決めて事が進み、周辺の市町村が不安を訴えても無視されています。これは運転再開についての安全協定がそのように決められているからなのです。
原発の寿命は何年でしょうか。答えは40年。これは原子炉等規制法第43条で決められています。国の新規制基準もこれに沿って決められましたが、抜け道が作られました。40年を超える原発でも特別点検をして審査を受ければ一度だけ20年の運転期間延長が認められる。
東海第2原発は2018年11月28日に40年をむかえます。
日本原電は東日本大震災以降停止したままの東海第二原発を再稼働させる目的で、2014年5月20日、国の原子力規制委員会へ「適合性審査」の申請を提出しました。事実上再稼働へ向けての一歩を踏み出しています。現在はその審査中です。
東海第二原発の再稼働の可否を判断する権限を東海村に隣接する5つの市にも拡大するように、既に茨城県の6人の首長たちが動き始めています。この首長たちの動きをバックアップするための署名です。この署名は、東海第二原発に再稼働の時期が迫った際に、最短距離でもっとも有効なハードルを掛ける力を後押しするものです。
東海第二原発は被災しています。これだけでも再稼働が危険なこの原発を、40年+20年=60年も運転することは許されません。原発は閉じられた実験室にあるのではなく私たちが暮らす地域社会に立地しているのです。この署名は、日本原電がこの20年の運転期間延長申請を提出するその前に、反対する市民の声を伝えるものです。
【署 名 主 催】東海第二原発再稼働問題・署名実行委員会
【呼びかけ団体】原発事故からくらしを守るネットワーク、脱原発ネットワーク茨城、さよなら原発いばらきネットワーク、
東海第二原発の廃炉をめざす県民センター、茨城平和擁護県民会議
【連絡先】 〒319-1118 東海村舟石川駅東1-7-25 電話029-282-3619